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34丁目奇跡 の感想

 

マンハッタンの34丁目にあるデパート。
かつては有名で町で一番のデパートだったが、業績が芳しくなく、ライバル店に吸収目前になっていた。
それでも、目玉であるクリスマスのパレードは毎年欠かさず行っていた。
主人公のドリスはそのパレードの責任者であり、人事係り。
サンタ役には毎年の契約サンタを雇っていたのだが、怠慢で酔ったまま仕事をしようとしており、子供立ちの前で醜態を晒していた。それに怒りを露にしたのは、クリス・クリングルという老人ホームで暮らすおじいさん。
彼のサンタへの熱意と、物語のサンタクロースぴったりのヴィジュアルを買ったドリスは、クリスに専属サンタになってくれるよう交渉する。
その甲斐あり、クリスは大人気になり、デパートの業績もうなぎ上りに。
しかしそれは、所詮『まるで本物のサンタのようは』クリスのおかげ。
クリスをつぶすため、ライバルデパートから差し向けられた、以前までのサンタ役。
子供好きのロリコン・自分をサンタだと思い込んでいる精神異常者と罵られたクリスは、彼とライバルデパートの陰謀にまんまとはまり、暴行事件を起こしてしまう。
事件を起こすと、世間の目も冷たいものになり、すっかり意気消沈するクリス。
だが、彼を助けるため、ドリスと彼女の友人である弁護士のフレッドにより、サンタの存在と、クリスをサンタであると認めるための裁判を起こす。


<総評>
ストーリー・★★★★☆
どんでん返し・★★★☆☆

感動・★★★★☆
ディスク版の吹き替え・有

クリスマスにぴったりの、サンタクロースの物語。

ドリスは学生の頃に男に捨てられた経験から、真実しか信じないリアリストな大人になっていた。
そして、まだ幼い娘のスーザンにも真実しか告げず、サンタクロースはいないと教えていた。
サンタクロースのパレードも「今年のサンタは完璧ね」などと大人びたことを言っていました。
よりサンタっぽい人は専属サンタとして契約していたり、キリスト教のアメリカという感じですね。
日本はクリスマスはやるけれど、そこまで力は入れていませんからね・・。
私が印象に残ったシーンは、デパートでサンタさんとお話をするというイベントです。
サンタに会いにきた女の子をひざに乗せて、ほしいおもちゃを聞くのですが、実はその女の子は耳が聞こえないと知る。「ただ、顔が見られればいいんです」という母親。
その子にクリスが手話で話見せたときの嬉しそうな女の子の顔と、「ありがとうございました!」と驚きと喜びを見せている母親の顔がすごく好きです。

まさか、手話をしてくれるとは思っていなかったのでしょう・・。
妙に大人びた思考のスーザンを心配し、それを諭すクリスに、「サンタクロースなんておとぎ物語。真実を知ってることがなぜ悪いの」と理解を示さないドリス。
「人には夢や希望が必要だ。

もし、事実以外は信じられない・受け入れられないとしたら、人生は疑いだらけの侘びしいものになってしまう」という言葉をなげかけるシーン。すごく良い言葉でした。
確かに真実だけが重要じゃないよな・・と思います。
後半はちょっと硬めに裁判メインになります。サンタが存在すること・クリスを認めることについて、色々な人が証言台に立ち、勝利を獲得するために奮闘します。
子供はちょっと面白くないかもしれませんが、ここからは大人向けという感じでしょうか。
最後のシーンはテレビ越しでも興奮を感じられます。