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レクイエム・フォー・ドリーム の感想

 
TVだけが生きがいの年老いた未亡人のサラ。
ある日彼女の元へ、TVの出演オファーの電話が来る。
唯一の息子はめったに家に帰ってこない。帰って来ても、家の物を盗んで質に入れるため。
そんな彼女が、人生で初めて脚光を浴びることができると、大喜び。
幸せだった、息子の高校卒業の写真には、まだ若く、赤いドレスが似合う自分が写っている。
これを着てTVに出たい。
だが、太ってしまったせいでファスナーがあがらず、ダイエットにチャレンジする。
なかなか痩せず、薬ですぐに痩せさせてくれるという病院に通い、徐々に薬漬けにされてしまう。
一方息子のハリーは、友人と一緒に薬を売りさばく毎日。
購入した薬に混ぜ物をして一攫千金を狙うが、徐々に自身も彼女も薬中となってしまう……。


<総評>
ストーリー・★★★★☆
スリル・★☆☆☆☆
感動・★☆☆☆☆
切なさ・★★★★★
後味の悪さ・★★★★★
ディスク版の吹き替え・有

『死ぬ前に見ておくべき映画』としてよくあげられる、ドラックの怖さを物語る映画。
元はアメリカのヒューバート・セルビー・Jrという人の小説です。
とにかくこの映画は後味が悪い。
これに比べたら、後味の悪い映画として有名なミストやパンズ・ラビリンスなんて序の口。
個人的に、グラントリノやエスター(これは釈然としないだけど)に並ぶ後味悪映画です。
最初、内容はまったく把握せずに見てしまい、アフターケアを用意できていなかったことに後悔。
見た後はできるだけ馬鹿げた楽しい映画を口直しに用意する方がいいかもしれません。
とにかく、サラの言動や心情が、もしかして自分の母親も?という妙なリンクに陥ります。
どこか1つだけ違えば、人生も変わったかもしれないのに……と思わざるを得ないストーリー。
年代にもよるかもしれませんが、本当に薬って怖いというか嫌だなと思います。
久しぶりに、高校のときに教室で回し読みしていた、「いたみ」「めまい」などの漫画の後味の悪さを思い出しました。

 

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