今まで見た映画レビューブログ

鑑賞した映画の個人的感想ブログです。映画を見る際の参考にしていただけると嬉しいです

2012 の感想

 
2012年。 異常気象により人類滅亡の危機。 売れない作家のジャクソンは、離婚した妻の子供達と共にキャンプへ行き、そこで政府たちが人類滅亡を阻止する為に、現代版・ノアの方舟計画を立てていた事に気づき──。
 

<総評>
スリル・★★★★★
アクション・☆☆☆★★
ストーリー・☆☆★★★
感動・☆☆☆★★
ディスク版の吹き替え・有

 
ありがちな異常気象による人類滅亡映画。
デイアフタートゥモローや地球が静止する日など、あるあるネタなので、初めはよくある有名映画の偽物?のようなノリでなんとなーく再生してみただけの作品。
でかい地震や津波など、流れはいつも通りだけど街の崩壊さが違う。
電車は吹っ飛ぶし高速は崩れるしで、津波や地震も全世界規模。
デイアフタートゥモローより救いというか、逃げ場がない感じ。 逃げる時は常に命懸け。
そんな中、再婚相手の美容整形の医師?が凄く活躍していた。
嫌な金持ちに雇われていたパイロットもイケメンだった。
方舟には有能なDNAを持った人間(という名の金持ち)しか乗れず、一般人が押し掛けるが中に入れてもらえない。
そんな時に必死で演説する科学顧問のシーンに少しだけ感動しました。
吹き替えのせいか、主役のジョン・キューザックを、ずっとケビンスペイシーだと思っていたのは内緒です。

ポセイドン の感想(ネタバレあり)

 
大晦日に、年越しパーティーをしていた豪華客船のポセイドン。年越しと同時に巨大津波が押し寄せ、船は沈没してしまう。ひっくり返った船の中で生き残り、脱出しようと行動した9人は………。

<総評>
ストーリー・★★★☆☆
登場人物・★★★★☆
スリル・★★★★☆
ディスク版の吹き替え・有

ストリーはよくある、豪華客船が沈没してみんなで脱出するという内容。 金持ちの娘・その彼氏・娘のパパ・シンママ・その息子・ギャンブラー・老人・酔っ払い・無賃乗船の女の人 が、船に残れと言う船長の言葉を無視して脱出します。
最初、彼氏(名・クリスチャン)は娘(ジェニファー)を裏切って逃げたりするのかなーと思いましたが、意外としっかりしたヒーローでした。
シンママの子供(コナー)を助けたり、アルマゲドンの様なシーンで犠牲になろうとしたり。
嫌な奴の酔っ払い(名・ラッキー)が比較的冒頭で死んだり(良い人だったバレンティンが死んだのは悲しかった)、ギャンブラーのディランは正義感があって優しくてよく笑う良い人だし、キャストやその役割がすごく良かった。 沈没までの時間も短く、あとはあの手この手で脱出しようと頑張る話です。
おなじみの水の中のシーン(いつも真似して息を止めてみますが、大体呼吸しちゃう)もあり、あんなことが本当に起きたら、自分は真っ先に死ぬだろうなと思います。
なんとなく気まぐれに再生してみた映画でしたが、気づけばスマホを手にすることもなく夢中になって見ていました。 久しぶりに面白い映画でした。
個人的には、デイアフタートゥモローのヒロイン役だったジェニファー(エミー・ロッサム)と、笑顔が素敵なディラン(ジョシュ・ルーカス)と、可愛いシンママの息子(ジミー・ベネット)が好きでした。

アイアムアヒーロー の感想

 

売れない漫画の鈴木英雄は、アシスタントをしながらなんとか生活していた。
ある日突然、ゾンビウイルスが広まり、人々はゾンビ(ZQN)になってしまった。
英雄の彼女も例外なく、ZQNになって襲いかかってきた。事故で殺してしまう英雄。
幸い趣味のクレーン射撃用のショットガンを所持していた為、それを片手に街へ出る。
辺り一面、いつの間にかZQNで溢れており、偶然出会った女子高生のひろみと一緒に、ZQNが来ないと噂されている富士山頂を目指すのだが………。

 


<総評>
グロさ・★★★★★
スリル・★★★★☆
ストーリー・★★★☆☆

怖さ・★★☆☆☆


久しぶりに邦画を見ました。

主人公の鈴木英雄を演じるのは、我らが北海道の俳優・大泉洋。
そして女子高生のひろみを演じるのは、有村架純。
原作は漫画のアイアムアヒーロー。
広告でちょいちょい見かけていて、サンプルだけ読んだことがあります。
序盤からちょっとぐろいなぁと思っていたことを思い出しました。
ストーリーは書いた通り、突然ゾンビに襲われて、富士山の山頂に行けば助かるというネット記事を見て、ひろみと一緒に富士山を目指す。
途中でアウトレットを見つけ、なんだかんだでそこもやばくなって脱出するまでです。
原作はもっと長いらしい。
思ったのが、日本のゾンビなのに出来がいいということ。
規制ばかりの中、よくあんな映画取れたなぁと思います。
基本は頭を吹っ飛ばすので、とにかくグロい。
昔のバトルロワイヤルを思い出す。
ゾンビのクオリティは多分、冒頭が日本を舞台にしたバイオ5より上だと思います。
大泉洋さん、英雄のヘタレでカッコいい感じがよく出ていました。
ただ、原作が長いせいか、映画自体は尻切れ状態。
富士山山頂には行かないし、アウトレットモールから脱出できたからなんだっていうのという感じ。
続編があるなら期待します。

 

原作はこちら

 

グレイテストショーマン の感想

 

仕立て屋の息子であるバーナムは、出入りしていた上流貴族の娘と恋に落ち、半ば駆け落ちのような形で結婚する。
娘を授かり、裕福ではないが幸せに暮らしていたが、ある日会社を解雇されてしまう。
世間は不気味で新しいものが好きという点に目をつけたバーナムは、「ユニークな人たち」を集めてショーを開催する。

 


<総評>
歌・★★★★☆
ダンス・★★★☆☆

ストーリー・★★☆☆☆

ディスク版の吹き替え・有

ミュージカル映画です。

まだ上映中の場所もあるようですが、一足早くオンラインレンタルで見ました。
新しいショーを始めるため、ユニークな人材を集めて回る主人公。
これは昔の日本でいう見世物小屋みたいなものですね。
今ではもう差別がどうとかで無くなってしまっていますが、自分自身を受け入れてそれを金にし、皆に笑われるのではなく愛される居場所を作った主人公。
ショー(サーカス)は大盛況をおさめますが、それを良しとしない団体の迫害にあったり、綺麗な本物を求めたが故に失敗してしまったり……。
正直、ストーリーはあってないようなもの。
苦労した主人公が大成功をおさめて幸せになるというありきたりなものです。
苦労人のわりには、実際苦労したストーリーは30分もないでしょう。
だけどそれは歌と踊りをメインにしたミュージカルで指摘するのは野暮ってもんです。
現に有名なシカゴもストーリーはイマイチだし、ナインなんて意味がわかりませんからね!!
ミュージカルとしての評価は中々高いです。
ミュージカル映画ではよくある、劇中の5割くらいはあまり好きじゃない曲かも?というのを見事に打ち消してくれました。
テンションの高い歌、バラードなどありますが、どれも曲としては良いものばかりでした。
一番良いのはやっぱりCMなどでも多用されているメインの曲。



ゲーム の感想

 

「セブン」のデビッド・フィンチャー監督のサスペンス?(個人的にはどんでん返しジャンル)
主演はマイケル・ダグラス、ショーン・ペンなど。
大会社の社長である主人公・ニコラスは、48歳の誕生日に弟から『ゲーム』の招待状をプレゼントされる。
これに参加すると、今まで味わったことがないようなスリルと興奮を体験でき、人生が変わる経験ができるといわれたのだ。
もともとできの悪かった弟の胡散臭い招待に、最初は半信半疑で『ゲーム』の提供会社に行き、検査を受ける主人公。
結果はなぜか「不合格」(不適正だったかな?)でゲームへは参加できないといわれる。
だがそれから、身の回りで不可解な出来事が起こり始め……。

 


<総評>
ストーリー・★★★★☆
どんでん返し・★★★★☆
スリル・★★★☆☆
怖さ・★☆☆☆☆

グロさ・☆☆☆☆☆
ディスク版の吹き替え・有

こちらも昔の日曜洋画劇場などで、地上派放送されていたものです。
私も始めてこれをみたのは地上派。確かVHSに録画していた気がします。
ストーリーとしてはよくあるネタです。
ゲームには参加してないはずなのに周りでおかしいことがおきる!
俺がおかしいのか?それとも周りが本当におかしいのか?
途中までは主人公がおかしいと思わせるようなミスリードが続きますが、結局はやっぱり周りがおかしかったという流れです。(オチではないですよ!)
ゲームに参加した主人公の周りでは不可解なことがおこりはじめます。
家に泥棒が入ったり、タクシーに閉じ込められて海に落とされたり、銃撃にあったり・・・。
映画自体もアクションやスリル満点。でも怖いシーンやグロイシーンは一切ないので家族で見ても安心です。

オススメ海外ドラマ・その3


4.BONES ―骨は語る―

ジャンル・サスペンス(刑事物)
リリース・12(完結済み)



内容:骨を見て人物を特定する能力に長けている、法人類学者のブレナン。
FBI捜査官のブースの協力要請を受け、コンビを組んで現場におもむき、被害者や犯人を特定していく。

感想:出てくるものの7割は死体。綺麗なものもあればえぐいものもあり、小さい子供がいる家族向きのドラマではない。ただ、内容はCSI:科学捜査班などに似ており、このジャンルが好きな人向けの作品。
キャラクターはよくある、天才的で美人と野生的な男前ですが、ちょっと面白いのが主人公がアスペルガー症候群であると設定されているところです。
自己主張が強くて人の意見を取り入れない、そして俗に言う「空気が読めない人」という扱いをされており、美人とは言われていますがちやほやされている感じも少ない。
さらには研究所のメンバーも色々個性的。個人的に面白かったのが、日本人(という設定の東洋人)と、日本人の被害者が出てくるS4-23話。どの映画やドラマでもいえますが、おかしな日本がてんこ盛りです。
それを面白いと思える人と不愉快と思う人がいると思いますが、丸々1話日本を取り扱っているので見てみてください。


5. ゲーム・オブ・スローンズ

ジャンル・ファンタジー
リリース・8(完結済み)


内容・感想:7つの国の王達が、「鉄の玉座」を得るために争うファンタジー
(ちょっと)魔法・ドラゴン・ホワイトウォーカー(ダークエルフ的な?)などが出ます。
世界観はゲームのスカイリム の様な感じです。
海外ドラマとしてはそこまでシーズンは長くないですが、とにかくキャラクターが膨大。
正直覚えられません。
ただ、嫌な役所ははっきりしており、主人公格は複数いますが、それぞれキャラクターが立っています。そして海外ドラマあるあるの、予算をめちゃくちゃ使っており、映画より豪華です。
ファンタジーがお好きな方は是非見てみて下さい。

リベンジ・トラップ/美しすぎる罠  の感想

 
昇進を控えていた看護師のミランダは、通っていた店の従業員の男にレイプされてしまう。それ以降指が震え、昇進も見送りになってしまい……。
 

<総評>
ストーリー★★★☆☆
怖さ★☆☆☆☆

オチ★★☆☆☆
ディスク版の吹き替え・有

ストーリーを書くとネタバレになるので感想のみ。
レイプは悪いことです。
同じ女性として、女性側の非はなく、男性側の有責であることは理解しています。
それを前提として、この映画は女がひどい気がしてならない。
レイプ自体は男が悪い。だけど何故そこまでするのか。何故そんなことをしたのか?と、男側に同情してしまう作品でした。


以下ネタバレ








レイプ犯は無事逮捕されたが、復讐するために刑務所に足を運ぶ。
「君のことが本当に好きだった。あんなことをして後悔している」と懺悔する犯人。
すごくその気持ちは伝わってきた。その気持ちを利用し、許したふりをして出所後に自宅に招き、良いように利用して……。実際の事件だったらどうこうではなく、この映画の見せ方が悪い。
どんどん犯人が魅力的で誠実な人に感じてきて、女が倍返し以上のひどい復讐をする人に見えてきた。レイプされたショックは理解できる。
だけど更生した人を殺すなんて、と犯人に同情してしまうような作品でした。

ザ・コール 緊急通報指令室  の感想

 
911でオペレーターをしているジョーダン。ベテランオペレーターだったが、ある日押し入りの通報を受ける。
通報相手は少女。
ジョーダンは冷静な判断で指示を出す。
犯人が立ち去ろうとした瞬間、偶然電話が切れてしまう。
焦ってリダイヤルをしてしまうジョーダン。それが犯人に聞かれ、少女はそのまま誘拐され、殺されてしまう。
そのトラウマから電話に出ることができなくなり、教官になったジョーダン。
911は大部分が不要な通報ばかり。
気が緩んでいた新人オペレーターに入った通報。
「助けて。トランクに閉じ込められているの!!」


<総評>
ストーリー★★★★☆
スリル★★★★★
グロさ★★☆☆☆
ディスク版の吹き替え・有

911のオペレーターを主人公にしたサスペンス映画。
通報者はショッピングモールで誘拐された少女。
トランクの中に閉じ込められ、パニック状態で通報。
それが新人オペレーターに繋がり、対応し切れなくなり電話を代わり、話が始まります。
自分の判断ミスにより通報者の少女を殺してしまったトラウマはすごく理解できる。
教官になり、『通報者と約束はしないこと。守れないから』『通報者に感情移入しないこと』と教えながら、がっつり感情移入しまくりなのも人間として理解できます。
トラウマを克服しつつベストな指示を出していくのもすごい。
 
<以下ネタバレ>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

この映画が

残念なのがラスト。

あれさえなければ文句なしの星5つだった。
少女が助かったかどうかわからないまま電話が切れてしまい、我慢できずに特定できている場所まで行ってしまう→わかる。
自分で少女を助けようと乗り込む→まだわかる。
ラスト→なんでそうなる?!
この作品にはそんなものは求めていない。普通で良かった。
普通にオペレーターとして最後まで電話だけで対応し、現場は警官に任せ、電話越しに「少女発見!無事に保護!」だけで良かったのでは?約束は後日談でやれば良かったのでは?
9割は最高なのにすごく勿体無い。

オススメ海外ドラマ・その2


3.ハンニバル
ジャンル・サイコホラー
リリース・3(完結済み)

 

リンク


内容・感想:映画ハンニバルの海外ドラマ。
ハンニバルといえばアンソニーホプキンスですが、こっちのハンニバルマッツ・ミケルセン。原作のレッドドラゴンを基にしています。
映画とは少し違い、若かりし頃のハンニバルウィル・グレアムの出会いから始まります。
内容は規制されてはいるものの、中々エグくグロい。
シーズン3と少なめに終わったので、集中できました。



4.ARROW/アロー
ジャンル・アクション
リリース・(2020年現在)シーズン6.未完結

 


内容:イケメン御曹司のオリバー・クイーンは、父親と浮気相手(ヒロインの妹)と船旅に出るが、嵐で難破して遭難してしまう。五年間行方不明で死んだものと思われていたが、実は謎の孤島で体術や暗殺方法を学んでいた。戻ってきたオリバーは、街の浄化を行う為にフードの男として悪を討つ。

感想:主人公がイケメン。さらには御曹司という、まるで少女漫画のようなヒーロー。元々はプレイボーイのドラ息子が、遭難先で成長し、ダークヒーローのような感じで(基本は)悪者を倒して行きます。
とにかくアクションが良い。
弓矢をメインで使っていますが、その迫力もすごい。爽快感があります。

オススメ海外ドラマ・その1


ちょっとここで番外です。
私が見ている、お勧め海外ドラマを紹介します!

1.スーパーナチュラ
ジャンル:ホラー・オカルト
リリース:(2020年現在)シーズン14・未完結

 



内容:人の心を読む『メンタリスト』である、主人公のパトリック・ジェーン。
彼は妻と子供を殺した連続殺人者のレッドジョンを見つけるため、犯罪コンサルタントとしてCBIに協力し、数々の何事件を解決していた

感想:もともと才能的な意味で人の心を読むのが上手いジェーンは、子供の頃は奇跡の少年(超能力者)としてサーカスで荒稼ぎをしていた。そんな彼が大人になり、相変わらず超能力者としてテレビ出演をしているときに、うっかり連続殺人者のレッドジョンを非難する言葉を口にしてしまう。その報復で妻と子供を殺されたジェーンは、レッドジョンに復讐するために、カリフォルニア州捜査局であるCBIに協力して難事件を解決していきます。
メインはあくまでもレッドジョンですが、ほぼほぼ無関係な日常の事件解決を中心に進んでいきます。
CSI:科学捜査班や、後にでてくるボーンズなどが好きな方にオススメです。
基本的に主人公のメンタリストは、言ったことが当たるだけで、現実はそうもいかないだろうと思うことが多いですが、1つだけすごく印象に残っているというか、さすがだなと思ったシーンがあります。
それは森の中で殺害された身元不明の男性。耳にはBluetooth ヘッドセットがついており、携帯本体は行方不明だが、接続にはなっていた。ジェーンはこれを使って電話をかけて、身元を特定するという。
「番号か登録名が分からないと電話をかけられないでしょ」という、捜査官のリズボン。
ジェーンは「登録名がわからなくても電話はできるし、身元も特定できる」と、ヘッドセットに向かってこう言った。
「自宅」
電話は見事被害者の自宅にかかり、奥さんが出て身元も判明したのです。
確かに私の携帯にも『自宅』の登録があるので、身元も一発で判明しますね・・・。

真実の行方 の感想

 

悪人・善人問わず、依頼者の無罪を勝ち取る辣腕弁護士マーティン・ヴェイル。
ある冬の日、シカゴで大司教が惨殺される事件が起きる。
犯人は、事件現場から逃走した聖歌隊のアーロン。
知名度を上げるため、アーロンの弁護を引き受けたマーティンは……。

 


<総評>
ストーリー・★★★★☆
どんでん返し・★★★★☆
スリル・★★★☆☆
グロさ・★★☆☆☆
ディスク版の吹き替え・有

私の好きな、どんでん返し映画TOP10に入る良作なのですが、あまり大々的にタイトルが上がらず、埋もれ気味な名作です。

キャストは、シカゴ・プリティーウーマンなどで有名の名俳優リチャード・ギアです。
そして容疑者アーロンは、ファイトクラブやハンニバルのウィル・グレアム役を演じるエドワード・ノートン。

最初の、大司教が殺されるシーンはちょっとだけグロイですが、それ以降はそこまでグロイシーンはないです。この作品は珍しく、2回見ないでも理解できるどんでん返し作品です。
 

34丁目奇跡 の感想

 

マンハッタンの34丁目にあるデパート。
かつては有名で町で一番のデパートだったが、業績が芳しくなく、ライバル店に吸収目前になっていた。
それでも、目玉であるクリスマスのパレードは毎年欠かさず行っていた。
主人公のドリスはそのパレードの責任者であり、人事係り。
サンタ役には毎年の契約サンタを雇っていたのだが、怠慢で酔ったまま仕事をしようとしており、子供立ちの前で醜態を晒していた。それに怒りを露にしたのは、クリス・クリングルという老人ホームで暮らすおじいさん。
彼のサンタへの熱意と、物語のサンタクロースぴったりのヴィジュアルを買ったドリスは、クリスに専属サンタになってくれるよう交渉する。
その甲斐あり、クリスは大人気になり、デパートの業績もうなぎ上りに。
しかしそれは、所詮『まるで本物のサンタのようは』クリスのおかげ。
クリスをつぶすため、ライバルデパートから差し向けられた、以前までのサンタ役。
子供好きのロリコン・自分をサンタだと思い込んでいる精神異常者と罵られたクリスは、彼とライバルデパートの陰謀にまんまとはまり、暴行事件を起こしてしまう。
事件を起こすと、世間の目も冷たいものになり、すっかり意気消沈するクリス。
だが、彼を助けるため、ドリスと彼女の友人である弁護士のフレッドにより、サンタの存在と、クリスをサンタであると認めるための裁判を起こす。


<総評>
ストーリー・★★★★☆
どんでん返し・★★★☆☆

感動・★★★★☆
ディスク版の吹き替え・有

クリスマスにぴったりの、サンタクロースの物語。

ドリスは学生の頃に男に捨てられた経験から、真実しか信じないリアリストな大人になっていた。
そして、まだ幼い娘のスーザンにも真実しか告げず、サンタクロースはいないと教えていた。
サンタクロースのパレードも「今年のサンタは完璧ね」などと大人びたことを言っていました。
よりサンタっぽい人は専属サンタとして契約していたり、キリスト教のアメリカという感じですね。
日本はクリスマスはやるけれど、そこまで力は入れていませんからね・・。
私が印象に残ったシーンは、デパートでサンタさんとお話をするというイベントです。
サンタに会いにきた女の子をひざに乗せて、ほしいおもちゃを聞くのですが、実はその女の子は耳が聞こえないと知る。「ただ、顔が見られればいいんです」という母親。
その子にクリスが手話で話見せたときの嬉しそうな女の子の顔と、「ありがとうございました!」と驚きと喜びを見せている母親の顔がすごく好きです。

まさか、手話をしてくれるとは思っていなかったのでしょう・・。
妙に大人びた思考のスーザンを心配し、それを諭すクリスに、「サンタクロースなんておとぎ物語。真実を知ってることがなぜ悪いの」と理解を示さないドリス。
「人には夢や希望が必要だ。

もし、事実以外は信じられない・受け入れられないとしたら、人生は疑いだらけの侘びしいものになってしまう」という言葉をなげかけるシーン。すごく良い言葉でした。
確かに真実だけが重要じゃないよな・・と思います。
後半はちょっと硬めに裁判メインになります。サンタが存在すること・クリスを認めることについて、色々な人が証言台に立ち、勝利を獲得するために奮闘します。
子供はちょっと面白くないかもしれませんが、ここからは大人向けという感じでしょうか。
最後のシーンはテレビ越しでも興奮を感じられます。

キングスマン の感想

 

父親を亡くし、DV男の義理の父(彼氏?)と母親、妹と暮らすニートの主人公:エグジー。
友人と悪さばかりしており、身軽で、逃げ回るのは大得意。
彼の前にある日、スーツをまとった「いかにも!」という服装の英国紳士:ハリーが現れ、国際諜報機関『キングスマン』へスカウトする。

 


<総評>
ストーリー・★★★☆☆
スリル・★★☆☆☆
グロさ・★★★☆☆

アクション・★★★★☆
ディスク版の吹き替え・有

久しぶりに、良いアクション映画を見ました。
とにかく、紳士なのにアクションがキレキレ。
身にまとっているもの・持っているものはすべて武器!
敵味方共にアクションは一流です。
ただ、ややギャグぽい演出をしており、スリルはほぼ皆無。
ちょいちょいグロイ(であろう)シーンは出てきますが、音楽でギャグっぽくしています。
内容的に子供と一緒に見るのはあまりよくないかも。
ジェームズボンドなどのスパイ映画好きには、少し物足りないかもしれません。

レクイエム・フォー・ドリーム の感想

 
TVだけが生きがいの年老いた未亡人のサラ。
ある日彼女の元へ、TVの出演オファーの電話が来る。
唯一の息子はめったに家に帰ってこない。帰って来ても、家の物を盗んで質に入れるため。
そんな彼女が、人生で初めて脚光を浴びることができると、大喜び。
幸せだった、息子の高校卒業の写真には、まだ若く、赤いドレスが似合う自分が写っている。
これを着てTVに出たい。
だが、太ってしまったせいでファスナーがあがらず、ダイエットにチャレンジする。
なかなか痩せず、薬ですぐに痩せさせてくれるという病院に通い、徐々に薬漬けにされてしまう。
一方息子のハリーは、友人と一緒に薬を売りさばく毎日。
購入した薬に混ぜ物をして一攫千金を狙うが、徐々に自身も彼女も薬中となってしまう……。


<総評>
ストーリー・★★★★☆
スリル・★☆☆☆☆
感動・★☆☆☆☆
切なさ・★★★★★
後味の悪さ・★★★★★
ディスク版の吹き替え・有

『死ぬ前に見ておくべき映画』としてよくあげられる、ドラックの怖さを物語る映画。
元はアメリカのヒューバート・セルビー・Jrという人の小説です。
とにかくこの映画は後味が悪い。
これに比べたら、後味の悪い映画として有名なミストやパンズ・ラビリンスなんて序の口。
個人的に、グラントリノやエスター(これは釈然としないだけど)に並ぶ後味悪映画です。
最初、内容はまったく把握せずに見てしまい、アフターケアを用意できていなかったことに後悔。
見た後はできるだけ馬鹿げた楽しい映画を口直しに用意する方がいいかもしれません。
とにかく、サラの言動や心情が、もしかして自分の母親も?という妙なリンクに陥ります。
どこか1つだけ違えば、人生も変わったかもしれないのに……と思わざるを得ないストーリー。
年代にもよるかもしれませんが、本当に薬って怖いというか嫌だなと思います。
久しぶりに、高校のときに教室で回し読みしていた、「いたみ」「めまい」などの漫画の後味の悪さを思い出しました。

 

原作はこちら

 

アメリカン・スナイパー の感想

 

主人公のクリス・カイルは、子供の頃から父親に射撃を教えられており、「生きたもの」を撃つのが得意だった。
そんな彼の夢は、軍人かカウボーイ。ある日、弟とカウボーイの真似事をして暮らしていたクリスは、恋人に浮気をされた挙句「アンタはカウボーイなんかじゃない」と罵倒される。
傷心のクリスは、軍人になるべく海軍に志願する。

もともと「生きたもの」の射撃が得意だったクリスは、イラク戦争に派遣され、アメリカ軍史上最多の160人を射撃するレジェントとなる。
 

<総評>

ストーリー・★★★★☆
スリル・★★★★☆

感動・★★★☆☆

ディスク版の吹き替え・有

クリントイーストウッド監督の、ノンフィクション戦争映画。
原作は、クリスの自伝の「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」
戦場では次々と敵を射殺していく(敵から見れば)冷酷なスナイパーですが、妻や子供を大事にし、やむを得ず女子供を撃ったあとは傷心するような、やさしい性格の人です。
メインはイラク戦争ですが、アメリカのワールド・トレード・センターのツインタワー崩壊など、比較的最近の事件も出てきます。性格故か、心的外傷後ストレス障害 に悩まされながらも、必死に国のために戦うクリスだが。
ノンフィクションなので、戦争のリアルな描写に釘付け。
クリスの理想のような旦那・父親としての顔は、心が温まります。
ラストは衝撃というか納得できないというか・・。
まぁ、ノンフィクションなので、仕方ないといえば仕方ないのですが。
久しぶりに、最初から最後までだれずに見れた映画でした。